授業のねらい

限られた時間内で、よみかきなびがやろうとしていること、大切にしていること。来て良かったと思える教室のために、こんなことを心がけています。

よみかきなびの躾

よみかきなびは、躾というものが、とても大切だと考えています。
こう表現すると、心配になる方もいらっしゃると思います。

よみかきなびの教え方は、躾といっても、厳しく言い聞かせたり、叱りつけるようなものではありません。
子どもたちは、まだいろんなことを知らないので、いろんなものが気になります。放っておくと、自由気ままに振る舞いますし、あちらこちらに興味が向きます。これはとっても素敵なことですが、このままですと、勉強には向きません。というのも、集中の仕方が判らないので、「この勉強をしよう」と思っても、始め方も続け方も判らないのです。

「○○するのはやめなさい」「××はしちゃだめ」と、行動の否定・規制ばかりされたお子さんは、次第に、いろいろなものへの興味を失っていきます。また叱られるならやめよう、と思ってしまい、最終的には、すべてのものへの意欲を無くした無気力状態になってしまいます。

子どもたちの奔放で自由闊達な興味や意欲は、これから子どもたちが楽しく幸福に生きていくために、とても大きな役割を果たします。そして、集中することは子どもたちが社会に適応し、さまざまな物事や学びにあたる際に、必ず必要になってきます。

よみかきなびでは、子どもたちのそんな資質を活かしたまま、楽しくわくわく勉強するために、こんな呼びかけをしています。
「今は○○していい時間だったかな?」
「こういうときはどうするんだっけ?」
躾といっても、厳しく言い聞かせたり、叱りつける必要はありません。

子どもたちは「集中しない・できない」のではなく、「集中の仕方が判らない」のです。集中する、ということが、口をつぐむことや、話しているひとに耳を傾けることや、目の前のことに一心に向かうことからできていることを、知らないだけなのです。

でも実はこんなことは、大好きなテレビ番組や、とっても楽しい遊びの中で、子どもたちが自然にやっていることだったりします。集中はこんなものだよ、と教えてあげてさえいれば、少しの言葉でほのめかすだけ、時には手ぶりや視線だけでも、子どもは充分に理解して、「集中」のための動作に入れるようになります。

きちんと集中すること。
これは単純なようでいて、一生の学習の基礎になる大事なものです。よみかきなびはお忙しいお母さんお父さんの代わりに、子どもたちに「集中の仕方」や、「勉強に必要なメリハリ」を教えます。

劣等感を乗り越える、達成感を手に入れる

子どもたちは、知らないことを知りたがります。
楽しいことは、もっとしたいと思います。
新しい字を覚えると、読んだり使ったりしてみたくなります。
覚えたことを、披露したくなります。
褒められると、もっと褒められたくなります。
きれいな字が書けると、もっと書きたくなります。
やらなきゃいけないことは嫌いでも、やらなくてもいいけど、やったらとても褒められることは大好きだったりします。
子どもたちは、はじめから勉強が嫌いだったり、しないんですよ。

よみかきなびは、いわゆる学習塾のように、ひたすら例題を解いていき、正解不正解、できる子できない子を選り分けていく教室ではありません。よみかきなびは、押し付ける学習ではなく、楽しく、自ら進んでする学習を大事にしています。
子どもたちの「褒められたい気持ち」を、「もっと勉強したい気持ち」に、ちょっとずつ変えていきます。

正しい答えを出すことは、これから先ずっとずっと求められるようになります。でも、とりわけこの時期に、気をつけなくてはいけないことがあります。何かを勉強し始めると、どうしても、理解の遅い子、早い子がでてきてしまいます。このとき、必ず「劣等感を持つ子」がでてきてしまうのです。

正解することも大切ですが、もっと大切なことは、子どもに劣等感を持たせないことです。字を覚えるのが遅くても、人より読むことが下手であっても、読書の楽しさを知った子どもは、これから先ずっと本を読み続けるでしょう。
人並みの解答力があっても、「自分はだめだ」と劣等感を持った子どもは、学校を卒業したあとに、自主的に勉強することはないでしょう。
子どもたちは、この時期に非常に大きな好奇心をもって、社会で必要なテクニックを学んでいきます。目的を持って行動して、何かをなしえる喜びを知ります。劣等感を乗り越えて、やればできる、ということを体験し、がんばることを覚えます。
ですので先生たちは、子どもたちに劣等感を持たせない方法を知っていることが、とても大切なことなのです。

これからずっと必要なこと

「自分の意思でコントロールする力」
「自分で考えて自分で行動する力」
この時期の子どもに発達していく力です。
そして、一生必要になっていく力です。

いまはまだ、小さくて目を離せない、親御さんの大切なお子さんですが、これから先、学校の勉強から一歩外に出たところや、親御さんから離れたところで、答えのないことにぶつかることがたくさんあると思います。そのときに、「集中して物事にあたってきたこと」や「わからないものを投げ出さずに考えてきた自分」が、支えになることを、お母さんやお父さんは知っていると思います。

よみかきなびは、授業を通じて、読み書きだけを教えるのではなく、子どもたちが、これからたくさんのことをたくさんの時間をかけて学んでいくにあたっての、土台をつくってほしいと思っています。 勉強を好きになってほしい、長く楽しく続けてほしいと思っています。
子どもたちが一生涯かけて学んでいく、そのはじまりのお手伝いをします。

勉強は楽しい。
字を書くのは楽しい。
よみかきなびに来て良かった。
そんな教室を目指しています。

きれいな硬筆ひらがなの書き方と、正しい鉛筆の持ち方、ひとのお話を聞く姿勢、問題に向かう集中力。
そんな勉強の基本姿勢を、小学校就学前に、楽しく無理なく覚えられるのが、よみかきなびです。

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